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~夢を追いかけて高校球児からテノール歌手へ~今世界に羽ばたく藤田卓也!

  • レポーター:曽田元子 (2008年11月17日 投稿)
  • 取材日:2008年9月23日
  • 取材先: H20年度山口県芸術文化振興奨励賞受賞記念演奏会
  • 取材場所:秋吉台国際芸術村

H20年度山口県芸術文化振興奨励賞受賞記念演奏会

~夢を追いかけて高校球児からテノール歌手へ~今世界に羽ばたく藤田卓也!
藤田卓也(テノール)「声に寄せて」

秋吉台国際芸術村10周年記念 やまぐちアーチスト支援事業
♪主 催:山口県  山口県文化連盟  (財)山口県文化振興財団  秋吉台国際芸術村
♪日 時:2008年9月23日(火曜日・秋分の日)
♪会 場:秋吉台国際芸術村ホール


H20年度山口県芸術文化振興奨励賞受賞記念演奏会

~夢を追いかけて高校球からテノル歌手へ~今世界に羽ばたく藤田卓也! 

藤田卓也(テノール)「声に寄せて」秋吉台国際芸術村10周年記念 やまぐちアーチスト支援事業

 ♪主 催:山口県  山口県文化連盟  (財)山口県文化振興財団  秋吉台国際芸術村

♪日 時:2008923日(火曜日・秋分の日) 

♪会 場:秋吉台国際芸術村ホール 

 

《プロフィール》 

1976年生まれ。油谷町(現長門市)出身。 

島根大学教育学部特別教科(音楽)教員養成課程卒業。同大学院修了。 

2002年より4年間ウィーンへ留学。現在一時帰国中。

6KOBE国際学生音楽コンクール第1位最優秀賞・兵庫県知事賞受賞。

17回シュナイダー.トルナフスキー国際声楽コンクール(スロヴァキア)特別賞受賞。

 

 藤田卓也さん

 40回ドヴォルジャーク国際声楽コンクール(チェコ)第2位受賞。 

スロヴァキアの国立歌劇場において、ヴェルディ「椿姫」アルフレード、プッチーニ「ラ・ボエーム」ロドルフォとして舞台に立つなどヨーロッパ各地に出演。

日本では、防府音楽祭、山口県交響楽団定期演奏会、山口県芸術演奏会に出演し、また第21回国民文化祭・やまぐち2006開会式にて国家斉唱をする他、全国各地でオペラなど様々なイベントに出演。

また、音楽を始めた経緯や海外での体験談などを学校公演で伝えるなど幅広く活動中。

この度、平成20年度山口県芸術文化振興奨励賞受賞。

【公演プログラム】 

第1部:歌劇「セビリアの理髪師」第1幕より抜粋

 

アルマヴィーヴァ伯爵  藤田卓也

フィガロ           水谷明仁

PIANO       岩佐靖子

ナレーション         まつざきさなえ

 

第2部:合唱団との共演

防府少年少女合唱団

山口県合唱団

唱歌、カンツォーネ 他

 

第3部:オーケストラとの共演

山口県交響楽団 指揮 吉浦勝喜

≪オペラアリア集≫

歌劇「トスカ」より“妙なる調和”他

歌劇「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ”他

 この日、いつもは静寂な芸術村に今年最多の来場者が訪れた。入場整理券は配布完了しているのにも拘わらず、入場を求めるファンが殺到。特別な賑わいを見せていた。私自身、2年前から藤田さんの噂を耳にしており、今回初めて演奏が聞けると朝から胸を躍らせていた。

場内に入ると、舞台はヨーロッパのオペラ会場を思わせる演出がされており厳かな空気が漂っていた。

そしてついに開演。

 

 セビリアの理髪師

合唱団1

 

第1部は、セビリアの理髪師。

日本語により上演の内容が説明された後、藤田さんが登場してきた。原語で演奏され、何とも言えない魅力的な深みのある声と声量に瞬く間に舞台に引き込まれた。

気分はイタリア。舞台の入替え時間、ロビーでは、山口県交響楽団による室内楽のライブ演奏で休憩の一時を楽しませてくれた。

ロビーの演奏

第2部ではクラシカルな藤田さんが一転。防府少年少女合唱団の水兵さんの格好で登場した。場内は和やかな雰囲気となり、子ども達と歌のお兄さんと楽しいハーモニーが会場一円に響いた

 山口新聞藤田画像

 

 

山口県合唱団とは力強い大人の演奏が楽しめた。

写真:山口新聞提供

 全員合奏  

いよいよ最後

第3部は、山口県交響楽団との共演。藤田さんは楽団を前に舞台の最後尾の壇上に立ち、心にこみ上げる気持ちを場内一円に歌声を響かせた。

アンコールで感極まる場面もあり、私自身も深い感動を受けた。

公演ファイナルは全員による合奏で場内は最高潮に達した!
 

終演後、藤田さんより次のようなコメントを頂いた。

「この度賞を頂いて、この公演でこれまでの区切りとしてお世話になった沢山の先生方や地域の方達に感謝の気持を伝えたかった。今日は、僕が一人で歌うだけでなく沢山の力が加わってより良い演奏が出来たと思う。いつもの芸術村でない雰囲気をつくってみたかった。

感謝の気持を声に寄せて来場者の方全てにお礼を伝えたかった。」
防府少年少女合唱団と藤田さん 

 

終演後、防府少年少女合唱団と記念撮影。藤田さんは子ども達の憧れのお兄さん

 

藤田さんは高校3年の夏まで、野球一筋、甲子園を目指して野球三昧の少年だったそうだ。

甲子園への夢が閉ざされ進路を決める時、以前高校の文化祭で仲間と歌って楽しんだ事を思い出し一転して歌の道へ。何一つ音楽を学んでいなかった少年が、大学合格。生まれ持った才能が「楽しかった」ことで開花したのだ。けれども実際、半年間の短い受験期間での努力は並大抵ではなかったはず。それにそこに関わる先生もまた素晴らしい指導者だったのであろう。

野球で鍛えた体は、体そのものが他にない素晴らしい楽器だ。爽やかな笑顔と礼儀正しい人柄を乗せた歌声は、聞く私達を素直な晴れやかな気持にしてくれる。これからもっと世界に羽ばたく歌手になってもらいたいと願う。